「質問」ができない? それなら「確認」をすればいいと思う!

たまに後輩と話をすると、「分からなければ質問をしろと言われるんですが、まず何を聞けばいいかわかりません…」ということを言われたりします。
そこで、自分が社会人なりたての頃*1どうしてたかなーと振り返ってみたんですが、不思議なことに、頑張って質問をしたという記憶が特にありません。
今でも、そんなに意識して質問をしたりしていませんし…。


そんな自分でも、なんとか仕事をこなせているのは、たぶんよく確認をしているからじゃないかなと思います。

確認をするということ

確認といっても本当に些細なことです。
たとえば、「このサーバに接続できるかやってみてください」ということを言われたら、「どうやれって接続すればいいでしょうか」と質問するのではなく、自分が知っている接続方法を挙げて「ブラウザでページが表示できれば大丈夫でしょうか?」というように確認をします。


これなら、相手も「うん、あってる」とか「いや、違う、そうじゃなくて…」という風に返してくれるので、話下手な自分でもちゃんと意志疎通が図れます。
たまに、「エディタで開いてください」「エディタって、Excelのことですか?」というような、思いっきりおかしな確認をしてしまう時もありますが、それは確認をしたからおかしいと分かることなので結果オーライです(^^;)


質問をしろと言われるのには「誤解をもとに仕事を進められたら困る」「手戻りによって余計な時間が発生するのを防ぐ」という意味もあるので、頑張って質問をひねり出さなくても、自分の認識したことを確認をするというのでも十分意味はあるのかなと思っています。

気を付けていること

確認をするといっても、オウム返しはしないように気を付けています。
たとえば、「ファイル名をXXXに変更しておいてください」といわれたときに「わかりました、ファイル名を変更しておきます」と返すのでは意味がなくて。
「わかりました、(元のファイル名)をXXXに変更しておきます」というように、さりげなく言われたこと以外に自分が理解したことを盛り込んで確認するようにしています*2

オウム返しに返事をするのは軍隊だと重要なのかもしれないですが、SIer は軍隊ではないですし*3、理解があっているかどうかを確認するのには意味がないからです。



あとは、あたりまえなことですが、ため口は聞かない。
タメ口というのは「XXですよね〜」「XXじゃないですか〜」といった、いわゆる半疑問文を伴った言い方です。
たまに使う分には愛嬌として受け取ってもらえるかなと思うのですが、あまり連発すると不快に感じるので、自分は使わないように気を付けています。

教える側に立った時

最近は、ほかの人にいろいろ教えることも多いのですが、その時もできるだけ確認をするようにしています*4
たとえば、作業の説明をしたり、コーディングの仕方について説明したなら、実際に少しその場でやってみてもらうようにしています。
そのうえで、操作に迷っているようなところが出たら、「何をやろうとしています?」ということを確認して認識を合わせています。


教えるの下手なので、こういう風に確認しないと伝わったかどうかが不安なのです。

自信はないですが…

こうやって振り返ってみると、頭が悪く理解が遅い自分でも何とか仕事をこなせているのは、このちょっとした確認の積み重ねがあったからなのかもしれません。


だから、もし質問ができなくて困っているということであれば、まずは自分が認識していることを確認することから始めてみるのがいいんじゃないかなと思います。

*1:こういう書き方すると、なんだかおじさんくさい…。

*2:あまりやりすぎると長くなるのでほどほどに、ですが…。

*3:異論は認めないっ!

*4:分からないことを認めたくないという人もいるので、相手が拒まなければ、ですが…。