64bit 版の Windows に Java 1.1 をインストールする

誰得な気がしなくもないですが。


Java 1.1 は、いまでも Oracle Java Archive からダウンロードできます。
Java Archive Downloads - Java SE 1.1


しかし、これを 64bit 版の Windows にインストールしようとすると、インストーラの一部が 16bit アプリケーションなので、途中でエラーになります*1

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サポートされていない 16 ビット アプリケーション

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64 ビット バージョンの Windows での非互換性のため、プログラムまたは機能である
"\??\C:\USERS\TEST\APPDATA\LOCAL\TEMP\~EXB0000\setup.exe" を開始または実行できません。ソフトウェア製造元に問い合わせて 64 ビット Windows 互換バージョンが利用可能であるかどうか確認してください。

回避策

ReactOS プロジェクトの成果物を使えば、上記のエラーを解消してインストールができます。
(大抵の古い 16bit インストーラーは、これを使ってインストールができます)


まずは前段階として、Java のインストールファイルを入手します。

  1. jdk-1_1_8_010-windows-i586.exe を実行
  2. 前述のエラーダイアログが表示されたら、OKボタンを押さずに "%TEMP%\~EXB0000" *2を開く
  3. フォルダ内のファイルを、すべて適当なフォルダーにコピー
  4. エラーダイアログを閉じる

続いて、ツールをダウンロードして実行します。

  1. ReactOSInstallSheild Engine 3.0 16bit ランチャー解凍ツール (Is3Engine.zip) をダウンロード
  2. "Is3Engine.zip" を展開
  3. 展開すると "setup32.exe" があるので、コピーした Java インストーラと同じフォルダへ移動
  4. "setup32.exe" を実行

これで昔懐かしいインストーラが起動するので、あとは指示に従ってインストールすれば完了です。

ところで動くの?

「インストールできても、動くの?」と思うかもしれませんが、大丈夫です、動きます。
Windows の互換性すごい…。

D:\Java>C:\Program Files (x86)\Java\jdk1.1.8\bin\java.exe -version
java version "1.1.8"

D:\Java>:\Program Files (x86)\Java\jdk1.1.8\bin\java.exe Main
Hello world!


初期の Java に触れてみたいという方はお試しあれ。

*1:Java 自体は 32bit アプリケーションです。

*2:ファイル名を指定して実行ダイアログで、"%TEMP%\~EXB0000" と入力すれば開きます