JJUG CCC 2023 Fall ( #jjug_ccc ) - セッション資料の一覧

JJUG CCC 2023 Fallに参加しました!

前回よりも参加者が大幅に増えて、ワイワイと盛り上がった中でいろんな話が聞けて楽しかったです!
特に、一足先に次回の Java 22 でリリース予定の Foreign Function & Memory API と String Template の話があって、使えるようになるのが楽しみになりました。

あと、今回「バイナリビューアを使ってクラスファイルを読んでみよう!」というテーマで登壇しました。
思ったよりもたくさんの人に聞いてもらえて、そして楽しんでいただけたようで、嬉しかったです。前日まで、これ分かりにくいけどどうしたら…と悩みながら内容を練った甲斐がありました。
準備は大変でしたが、また機会があれば頑張ります!


さて、最後にいつものを。

今回、残念ながら時間がかぶってしまって参加できなかったセッションがいっぱいあったので、あとで読むために現時点で発表者の方が公開されている資料一覧をまとめしました。1
(あとで JJUG CCC 2023 Fall のページにもリンクが載るかもしれませんが、とりあえず自分の方で調べました)

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過去記事


  1. 発表者のお名前は敬称略とさせていただきました。

JJUG CCC 2023 Spring ( #jjug_ccc ) - セッション資料の一覧

JJUG CCC 2023 Spring に参加しました!

今回、なんとJJUG CCC 参加9年目にして初登壇してきました。色んな人から「えっ、初?」って言われましたw1
セッションは、javap を使ってクラスファイルを読んでみよう という、ややマニアックな内容です。頑張って調べた内容を色々詰めたので、javap を使ったことがある人にも使ったことがない人にもなにか得られるものがあったとしたら、幸いです。

ちなみに、このセッションではバイトコードについては時間の関係もあって簡単に触れただけだったのですが、ちょうど David Buck さんの "Java Bytecode Crash Course" がバイトコードについての話だったので、両方を聞いた方にはちょうどよかったんじゃないかなと思います。

今回からはオンライン&現地開催となりましたが、やっぱり現地で色んな人と会えて話ができるのは楽しいですね。 普段は Java について話す機会がなかなかないので、コミュニティの楽しさを感じられた一日でした。

今回会えなかった方も、また次の機会にぜひお話できればと思います!


さて、最後にいつものを。

今回、残念ながら時間がかぶってしまって参加できなかったセッションがいっぱいあったので、あとで読むために現時点で発表者の方が公開されている資料一覧をまとめしました。2
(あとで JJUG CCC 2023 Spring のページにもリンクが載るかもしれませんが、とりあえず自分の方で調べました)

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過去記事


  1. 実は、今まで JJUG CCC ではライトニングトークしかしていませんでした。
  2. 発表者のお名前は敬称略とさせていただきました。

JJUG CCC 2022 Fall ( #jjug_ccc ) - セッション資料の一覧

JJUG CCC 2022 Fall に参加しました!

オンライン開催も、今回で4回目。
今回はスタッフとして参加1して、ちょっとだけ司会をしました。スムーズに進行できていたら幸いです。

今回、特によかったなーと思ったのが、完成度の高いもちださんのセッション。
まさかのバーチャルお嬢様の声でセッションが始まり、最後にはみなさんの感想ツイートが「~ですわ」になっていたのは面白かったですw
内容も Virtual Thread に関してはこれみれば一通り理解できるという充実度で、しかも動きもついて分かりやすい内容でした。あとで動画が公開されたら真っ先にみてみるといいかと思います!

あと、数村さんの コンテナ環境でのJava技術の進化 で紹介されていた Container Restore In Userspace (CRIU) が気になりました。
プロセスを止めて再開する技術ですが、Java でもできないか検討されているという事。今後どうなっていくのか楽しみです。

さて、次回は JJUG CCC 2023 Spring。オフラインで、もっと人が集まれるようにするかも?とのこと。
オンライン開催も定着してきたとはいえ、以前のオフラインのお祭り感も好きです。なので、ぜひ会場でお会いしましょう!2


さて、最後にいつものを。

今回、残念ながら時間がかぶってしまって参加できなかったセッションがいっぱいあったので、あとで読むために現時点で発表者の方が公開されている資料一覧をまとめしました。3
(あとで JJUG CCC 2022 Fall のページにもリンクが載るかもしれませんが、とりあえず自分の方で調べました)

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  • A: Maven Puzzlers / Andres Almiray
  • B: Persistence made easy with Jakarta Data & NoSQL / Otavio Santana
  • C: Helidon Reactive vs. Blocking (Níma) / Mitia Alexandrov
  • D: PostgreSQL, The Time-Series Database You Want / Chris Engelbert

過去記事


  1. スタッフ参加・一般参加という言い方を個人的にしていたんですが、もしかしてこれってコミケ用語…?
  2. LTを用意しなきゃかな…
  3. 発表者のお名前は敬称略とさせていただきました。

Jextract を使って、Java から libcurl を使ってみる

Jextract に libcurl を呼び出すサンプルがありました。これを試しに動かしてみました。 (まだ PreviewForeign Function & Memory API を使います)

ちなみに、ほかにも以下のライブラリを使うサンプルが置いてあります。

ディレクト 実行するライブラリ
cblas OpenBLAS(行列演算ライブラリ)
lapack LAPACK (数値解析ソフトウェアライブラリ)
libclang Clang の C インタフェースライブラリ
libcurl cURL(データ転送ライブラリ)
libffmpeg FFmpeg(動画・音声の記録・変換・再生ライブラリ)
libgit2 Git(バージョン管理)
libjimage ImageJ(画像処理ライブラリ)
libproc /proc インターフェイス
lp_solve lp_solve(混合整数線形計画法のソルバー)
opengl OpenGL(2次元/3次元コンピュータグラフィックスライブラリ)
readline Readline(コマンドライン対話ライブラリ)
sqlite SQLite(データベース)
tcl Tcl(ユーティリティモジュール)
tensorflow TensorFlow(機械学習ライブラリ)
dlopen 動的リンクを行うローダー
time C言語標準ライブラリの time

また、Python3 スクリプトを実行するサンプル、Go との相互呼び出しを行うサンプルもおいてあります。

前置き

Jextract とは

jextract is a tool which mechanically generates Java bindings from a native library headers. This tools leverages the clang C API in order to parse the headers associated with a given native library, and the generated Java bindings build upon the Foreign Function & Memory API.

jextract は、ネイティブ ライブラリ ヘッダーから Java バインディング機械的に生成するツールです。このツールは、clang C API を利用して、特定のネイティブ ライブラリに関連付けられたヘッダーを解析し、生成された Java バインディングForeign Function & Memory API に基づいて構築されます。

README.md

Foreign Function & Memory API とは

Introduce an API by which Java programs can interoperate with code and data outside of the Java runtime. By efficiently invoking foreign functions (i.e., code outside the JVM), and by safely accessing foreign memory (i.e., memory not managed by the JVM), the API enables Java programs to call native libraries and process native data without the brittleness and danger of JNI. This is a preview API.

Java プログラムが Java ランタイム外のコードやデータと相互運用できる API を導入します。外部関数 (つまり、JVM の外部のコード) を効率的に呼び出し、外部メモリ (つまり、JVM によって管理されないメモリ) に安全にアクセスすることにより、APIJava プログラムがネイティブ ライブラリを呼び出し、ネイティブ データをもろくて危険なJNIを使わずに処理できるようにします。 これはプレビュー API です。

Introduction

また、先日の JJUG ナイトセミナーの資料も併せてごらんください。 JEP 424 Foreign Function & Memory API を試しに使ってみました! - Speaker Deck

今回動かすコード

jextract の samples/libcurl/CurlMain.java 引数の URL にアクセスして、取得した内容を標準出力に流すプログラムです。

import java.lang.foreign.MemorySession;
import java.lang.foreign.SegmentAllocator;
import static java.lang.foreign.MemoryAddress.NULL;
import static org.jextract.curl_h.*;
import org.jextract.*;

public class CurlMain {
   public static void main(String[] args) {
       var urlStr = args[0];
       curl_global_init(CURL_GLOBAL_DEFAULT());
       var curl = curl_easy_init();
       if(!curl.equals(NULL)) {
           try (var session = MemorySession.openConfined()) {
               var url = session.allocateUtf8String(urlStr);
               curl_easy_setopt(curl, CURLOPT_URL(), url.address());
               int res = curl_easy_perform(curl);
               if (res != CURLE_OK()) {
                   String error = curl_easy_strerror(res).getUtf8String(0);
                   System.out.println("Curl error: " + error);
                   curl_easy_cleanup(curl);
               }
           }
       }
       curl_global_cleanup();
   }
}

手順

下準備(jextract のコンパイル

Ubuntu 22.04 で作業しました。 WSL2 上でも同じはず。 Mac の場合は README.md を参照。

apt で必要なものをインストールします。

  • Gradle 実行用の Java 171
  • jextract のコンパイルに必要な LLVM, clang
  • サンプルの実行に必要な libcurl (with OpenSSL)
sudo apt update
sudo apt install -y openjdk-17-jdk llvm-dev libclang-14-dev libcurl4-openssl-dev

JAVA_HOME を設定します。

export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-17-openjdk-amd64/

続いて、Java 19 を準備します。 どのディストリビューションでも構わないですが、今回は https://jdk.java.net/19/ のものを使用しました。

cd $HOME
curl -LO 'https://download.java.net/java/GA/jdk19/877d6127e982470ba2a7faa31cc93d04/36/GPL/openjdk-19_linux-x64_bin.tar.gz'
tar xf openjdk-19_linux-x64_bin.tar.gz

jextract をコンパイルします。

git clone git@github.com:openjdk/jextract.git
sh ./gradlew -Pjdk19_home=$HOME/jdk-19/ -Pllvm_home=/usr/lib/llvm-14 clean verify

ところが、エラーになりました。

> Error: the path /usr/lib/llvm-14/lib/clang/14/include does not exist

どうやら、パスが違うみたいです。パッチを当てます。

diff --git a/build.gradle b/build.gradle
index 1e8b620..c1b3cd7 100644
--- a/build.gradle
+++ b/build.gradle
@@ -20,7 +20,7 @@ if (clang_versions.length == 0) {
     throw new IllegalArgumentException("Could not detect clang version." +
             " Make sure a ${llvm_home}/lib/clang/<VERSION> directory exists")
 }
-def clang_version = clang_versions[0]
+def clang_version = clang_versions[1]

 def jextract_version = "19"
 def jmods_dir = "$buildDir/jmods"

改めて実行します。

sh ./gradlew -Pjdk19_home=$HOME/jdk-19/ -Pllvm_home=/usr/lib/llvm-14 clean verify

今度はうまくいきました。

BUILD SUCCESSFUL in 38s
8 actionable tasks: 8 executed

jextract コマンドにパスを通しておきましょう。

export PATH=`pwd`/build/jextract/bin:$PATH 

サンプルの実行

まずは、jextract で curlバインディング用クラスを生成します。

cd samples/libcurl
jextract -t org.jextract -lcurl /usr/include/x86_64-linux-gnu/curl/curl.h

これで、 org/jextract 配下にクラスが作られます。 (ちなみに、上記のコマンドに --source を付与すれば、クラスのソースコードが作られます)

それでは、いよいよサンプルの実行です!

java --enable-native-access=ALL-UNNAMED \
    --enable-preview --source=19 \
    -Djava.library.path=/usr/lib/x86_64-linux-gnu CurlMain.java \
    'http://www.example.com/'

うまくいけば、がーっと html が流れてきます。

Note: CurlMain.java uses preview features of Java SE 19.
Note: Recompile with -Xlint:preview for details.
<!doctype html>
<html>
<head>
    <title>Example Domain</title>

    <meta charset="utf-8" />
    <meta http-equiv="Content-type" content="text/html; charset=utf-8" />
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1" />
(略)

まとめ

Java からいろいろなライブラリを呼べるようになって、Java の可能性が一気に広がった感じがします。


  1. Gradle がまだ Java 19 未サポートなので別のバージョン (Java 17) をここでインストールしています。

Java の Charset のバイトオーダーとBOM

Java のサポートされているエンコーディングの一覧を見ていると、UTF-16, UTF-16BE, UTF-16LE, x-UTF-16LE-BOM とあって、なにが違うんだろうと思って調べてみました。

まとめると、読み・書き時のバイトオーダー (BO) 1 と書き込み時の BOM (Byte Order Mark) の違いでした。

  • 読み込み時のバイトオーダー
    • BE / LE が付かないものは、BOM から自動的に判定
  • 書き込み時のバイトオーダー
    • BE / LE が付かないものは、BIG バイトオーダー
  • BOM の有無
    • UTF-8 に「BOM あり」で書き込むものはない2
名称 読み込み時
バイトオーダー
書き込み時
バイトオーダー
書き込み時
BOM
UTF-8 - - x
UTF-16 AUTO BIG o
UTF-16BE BIG BIG x
UTF-16LE LITTLE LITTLE x
x-UTF-16LE-BOM AUTO LITTLE o
UTF-32 AUTO BIG x
UTF-32BE BIG BIG x
X-UTF-32BE-BOM BIG BIG o
UTF-32LE LITTLE LITTLE x
X-UTF-32LE-BOM LITTLE LITTLE o

  1. バイトオーダー = エンディアン

  2. バイトオーダーに関わらず同じ内容になるので、本来は UTF-8 に BOM (Byte Order Mark) は不要

年/月/日 の一部が省略された日付をパースして LocalDateTime を取得する方法

年が省略されている日付(月/日)の場合

まずは、DateTimeFormatter を用意します。

DateTimeFormatter formatter = DateTimeFormatter.ofPattern("MM/dd");

次に、日付を MonthDay クラスでパースします。

MonthDay monthDay = MonthDay.parse("07/18", formatter)
// ==> --07-18

それに、 現在の年を付け加えます。

LocalDate date = Year.now().atMonthDay(monthDay);
// ==> 2022-07-18

最後に、LocalDate#atStartOfDay() で日付を 00:00:00 に設定すれば、LocalDateTime クラス が取得できます。

LocalDateTime dateTime = date.atStartOfDay();
// ==> 2022-07-18T00:00

日が省略されている日付(年/月)の場合

YearMonth クラスを使うぐらいで、あとは月日の場合と大体同じです。

DateTimeFormatter formatter = DateTimeFormatter.ofPattern("uuuu/MM")

YearMonth yearMonth = YearMonth.parse("2022/07", FORMATTER);
// ==> 2022-07

LocalDate date = yearMonth.atDay(1);
// ==> 2022-07-01

LocalDateTime dateTime = date.atStartOfDay();
// ==> 2022-07-01T00:00

左腕のハードウェア故障についてのご報告

6月6日(土)に自転車でお散歩していた際に転倒し、左腕がクラッシュしました。 それにより、しばらくの間は右腕のみの片系運用となっておりました。

数日が経過しても左腕からのアラートが治まらない状態が続いたことから、病院に詳細なデバッグを依頼したところ、 ハードウェア故障(左肘頭骨折)が発覚しました。

対応

意識を運用から切り離しての修復作業全身麻酔下での手術)が行われました。
これにより、現在はハードウェア内部で故障個所をワイヤーで固定した仮復旧状態となっております。
(負荷をかけなければ、基本的な動作に支障はありません)

なお、完全な修復までには、もう2ヶ月ほど時間がかかる見込みです。

フォロワーの皆様には、ご心配をおかけいたしました。

今後について

自転車でお散歩する際、何らかの原因による転倒は避けられないものと考えております。 そのため、もし今後転倒した際にはしっかりと受け身の姿勢で無難にやり過ごすように対応するつもりです。

以上